無謀にも、英語で漱石。cemeteryとgraveの違いって?

バイリンガル雑誌を手に

長〜〜〜〜い一区切りに突入

「こころ」の冒頭の鎌倉のシーンは終わり、先生は鎌倉をとっくに去って、私も東京へ戻った。別れ際に先生に「ときどきお宅を訪ねてもいいですか?」と聞くと、「Yes, of course.」と。もっと親しみを込めた返事を期待していたのに、ちょっとテンションが下がった私。

そんな風に先生はすげない態度や、拒絶するような距離の置き方で私をがっかりさせたけど、不思議なことにそうされればされるほど、もっと先生のことを知りたい、付き合いを深めたいと思った。先生は私のことを嫌っているからそんな態度を?? いや、実はそうではなかったと、先生が亡くなった今はわかる。その素っ気ない態度は、先生が自分のことを友と思うなというwarning to me(私への警告)のようなものだったのだ。・・・・・複雑な心理描写が、古風な表現の英語で表されている。
う^^^^^^、ムズカシイ。

雑司ヶ谷の霊園で再会

先生のお宅を2回訪ねて留守だったので、そのまま歩いて夫人から聞いた雑司ヶ谷のcemeteryを訪ねてみた。果たして、そこで先生と再会したのだ。
雑司が谷霊園には漱石の墓所もあり、また漱石と因縁の深い小泉八雲もここに眠る。
霊園のHPを見ると、「南池袋の住宅地の中にあり、雑木林のような自然に近い環境。小説家や音楽家など文化人が眠る墓所がそこかしこにあり、散策に訪れる人も多い。開設は明治7年で、面積は10ヘクタール。園内にはケヤキの古木が多く見られ、銀杏の高木も多数あり秋にはきれいな黄葉が楽しめる(要約)」とある。

*アーロン先生のオマケ(の気分で)

ほんとは先生に聞くつもりで、聞きそびれたのだけど、文中にcemetery, grave, tombstone の3つの単語が出てくる。で、ネットでいろいろ調べたら
cemetery は共同墓地、 grave は「掘ったところ」「墓穴」から一般的な墓所を指し、tombstone は文字どおり墓石、墓標を指すのだそう。
ちなみに、英語でお墓までもっていく(死んでも話せない)は、 I’ll take it to my grave. というそうです。

アーロン先生の寸評(英語)