夏休み気分でサーフィンの写真集を

写真集サーフィン1936-1942

世間は(大人を除き)、夏休みの真っ最中。

そこで夏気分を味わいたいなぁ、ということでテキストを変えて、気分もチェンジ!

本棚から、大好きな1冊の写真集を取り出した。
今回からしばらくは、サーフィンの話題。

・・・・といっても、サーフィンはこの写真集で経験しただけなんですが

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太平洋戦争直前の幸福な若者たち

1936 TO 1942, LEFT OF EDEN
(INTRODUCTION)
Six years of exuberance. Hometown boy Don James is witness to, and participates in, the halcyon inception of California beach culture. His faded snapshots are the definitive body of evidence of a transitory Southern California in the years before World War 2 changed the region forever.

(引用:SURFING SAN ONOFRE TO POINT DUME 1936-1942/ photographs by DON JAMES)

6年間のあふれるほどの豊かさ。地元の若者、ドン・ジェームズは
カリフォルニアのビーチ・カルチャーが芽生えた幸福な頃の証人であり、担い手でもあった。

彼が撮ったスナップ写真は色あせているけれど、束の間の幻のような南カリフォルニアの数年間の決定的な証拠の数々である。
その地は第二次大戦とともに変わり永遠に失われてしまったけれど。

exuberance:横溢、潤沢 halcyon:(ハルシオン)冬至のころ風波を鎮めるといわ れる神話上の鳥. 平穏な、豊かな

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人知れず広がるビーチと完璧な青い海原を

route66 が Santa Monica埠頭 の近くのOlympic Boulevard の端で終わると、そこから先は荒れ地の winding roads を海岸線に沿ってひたすら走る。

そうしてたどり着いた San Onofre(サンオノフレ)と Point Dume(ポイントデューム:デューム岬)の間はほとんど知られていない the pleasures of an empty beach and perfect blue breaks の楽園だった。
ドン・ジェームズと友人たちはそこで暮らし、これまでにありえなかったライフスタイルを楽しんだ。

この写真集には、大戦直前の南カリフォルニアのきらめく海と、ハワイからカリフォルニアに伝えられてまだ20年ほどのサーフィン、日に焼けた青年たち、その身長の倍ほどもある大きなサーフボードが、色あせ、乳白色の地にほとんど溶け込みそうな淡さで写っている。

transitory:はかない、つかの間の、そんな日々が写真から匂いたち、きらめいている。
サーフィンの経験はなくても、その喜び、無上の幸福感が伝わってくる。
きっと、場面は違っても、誰もがその人なりに経験したことのある歓喜の瞬間。
その純粋な高揚感と満たされた幸福感が、ページをめくるたびによみがえってくる。
私にはお宝の一冊なのだ。

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次回、アーロン先生に聞かなくっちゃ!

すっ飛ばしたけれど、タイトルの LEFT OF EDEN がわからない。
最初はてっきり left=leave の過去分詞で、忘れられた楽園、残された楽園 と思っていたけど、of が付いてるから、そうじゃないよね。

じゃ、やっぱり left=左?? だったらなぜ、左なんだろう? 太平洋側だから?
辞書を引いても分からなかった。
次回のレッスンでアーロン先生に聞いて、正しい訳を報告します。

お取り置きの宿題ということで。

アーロン先生の寸評(英語)