1年やっても英語の成績が伸びない

先日、高校2年生の生徒さんが退会されました。理由は「1年やっても成績が伸びなかったので」とのことでした。

この先の英語の勉強はどのようにやっていかれますか?とたずねると、「他教科を教えてもらっているところで英語も教えてもらう」とのことでした。

コアでの学びは、子供さんの力になりませんでしたか?とたずねると、「うちの子には合わなかったようです。うちの子は、順序だてて説明してもらう方がわかりやすいみたいです。」

つまり、学校で学ぶようにきちんと順序だてて文法を教えてほしかった、ということでしょうか。

文法事項で「進行形」を習ったら、続けて「進行形」の問題、例文に取り組む。「過去形」を習ったら、「過去形」の問題、例文に取り組む。

説明を有効に機能させるためには、その説明がしみ込むための土台がひつようです。

さて、大学受験で多くの生徒さんが苦戦する長文読解問題ですが、決して「進行形」ばかり、「過去形」ばかりで文章が成り立っているわけではありません。過去形、受動態、仮定法…様々な表現によって書かれた文章を読み解いていくのです。文章の中で”これは過去形です”と解説もされていません。習った順番に出てくることもありません。

大切なのは、「英語の文のしくみ」です。

英語の文は、「動詞の前に主語」など、基本的な文のしくみがきっちり理解できてこそ、「進行形」「過去形」などの各文法事項が”ストン”と理解できるのです。

この生徒さんがコアへ来てちょうど1年、「英語の文のしくみ」をなんとなく分かりだしたところでした。

「あともう少し我慢して様子を見てください」とおひきとめすればよかったと、今頃後悔しております。

成績UPには本人の努力は必要不可欠です。単語を覚える、CDを毎日聞く、声に出して音読を欠かさないなど。本人の努力プラス授業で繰り返し行う語順訳の練習が「英文のしくみ」を定着させていきます。

語学の習得は時間がかかります。

一度わからなくなってしまったものを修正しながら理解していくのは、なおさらです。いちからの学びなおしです。

親御様も、じっくり長い目で子どもさんを見守ってあげてください。「成績があがらないじゃないの!」と言う前に、「CD聞いた?」「ちょっとテキスト読んで聞かせてみてよ」などの声掛けを毎日欠かさずしてあげてください。

「音」の学習は英語習得(もちろん長文読解にも)の大きな大きな助けとなります。