中高一貫校は英語がたいへんと聞きます。中学受験を終えられましたら、ぜひ早めに準備をしてください。

12月から1月にかけて、クリスマスやお正月など楽しいイベントが盛り沢山ですね。それを横目に頑張っているのが受験生の子どもたち。そして保護者様たちですね。まずは健康管理を第一に、心身ともに万全の状態で受験日を迎えられるようにいたしましょう。

昨年度の合格発表後にも数名の小学6年生が入会してくれました。いずれも名だたる有名校に合格を決め、嬉しさもそこそこに、中学での英語授業のことを考えての素早い動きでした。

入学前に英語の準備を進めておく必要はあるのか?

ここ数年、小6の2月、中学入学前に英語学習を一足早くスタートされた生徒さんを見ていると、準備をしておくことはかなり重要だと感じます。

なぜ、一足早く英語学習の準備を始めることが重要なのか。それは、多くの中学校授業では、以下のような英語学習の基本の基本の部分にほとんど時間がかけられていないと思われるからです。

  1. 英語の文字が素早く書けること。
  2. 英語の文字の音のルールを大まかにでも知っていること。
  3. 小学校で習ったような基本単語は音声とスペルが一致すること。
  4. 英文を声に出すこと。
  5. 英語の語順、せめてSVO型には慣れていること。

上記のことができないままに中学校の授業に臨むと、子どもは英語教師の話す内容が理解できません。先生の話の中に”知ってて当たり前のこと”として入ってくる英語の音声が教科書のどこを指しているのか、黒板のどの単語のことを言っているのか、確定させるまでに時間がかかってしまいます。時間がかかれば、授業中ずっと後手後手となり、話の流れの全体を掴めないままとなってしまいます。文字を書くのが遅いことも授業の波に乗り遅れてしまう原因になります。

上記の基本の基本は、一見、簡単ですぐにできそうに見えますが実際に定着させようとするならば、それ相応の時間がかかります。だからこそ、学校ではわざわざ時間が取れないのです。

難関校に合格するほどの優秀な子どもたちがなぜ英語授業についていけなくなるのか、最初はとても不思議な感じがしましたが、先生の言葉や黒板に書かれた言葉に英語が混じっていることが、その言葉を理解しにくくさせているのでは、と最近では思うようになりました。

私たちは、学校では時間をかけていない部分をしっかりと指導していきます。

入会後、しばらく、特に中学1年の授業が始まり2学期の半ばあたりでは、「コアの指導は学校の進度より遅れているのでは?!」と不安になる時期があるかも知れません。時間をかけて基本の基本を強固にしていますので、どうしても表面的な部分を学校授業に任せる形になります。

この基本の基本を信じて積み上げていくと、必ず変化が訪れます。汗かきかき、息も絶え絶えに引いていた重いリヤカーが急に軽くなる、という感じでしょうか。荷物の量は変わらないのですが、リヤカーのタイヤの形が四角から丸に変わり、スムーズに重い荷物を引いていけるようになるのです。(”リヤカー”、若い人にもわかるかなぁ)

一例に過ぎませんが、2021年2月からコア英語教室天満校に来てくれているある生徒さんの保護者さんとのやりとりを掲載します。

2021年5月

学校での英語も覚えるのに苦労しているようです。学校では2回続けて居残りの再テストを受けています。(100点中平均点は85点くらいだそうです…が、60点台しか取れずで…80点以下は居残り再テストになります)最初だから仕方ないので、ゆっくりやるしかないというのはわかっているようで、彼なりに頑張っているようです。

保護者様からのメール

学校では最初の部分をあっという間にやり終えてしまうのですが、実はここが一番大事なところなので私はじっくり取り組ませたいと考えています。テスト前2週間はテスト勉強をしてもらって良いので、(中略)私から見れば、問題なく順調に進んでいますので、なんとか、学校とコアの両輪で頑張ってください!

あと、学校のテストですが、点数が高いから安心、ではありません。中身(習熟度合い)が重要です。ものすごく他人事な言い方をするならば、今のうちにドンドン居残りテストを受けて強固な基礎固めをした方が良い、と思います。(中略)60点の中身が10割で理解できていたなら、85点の7割理解よりも上出来、という感じです。とにかくコツコツ頑張りましょう。

長尾より保護者様への返信

確かに最初のbe動詞や一般動詞辺り、疑問文にした時の使い分けあたりでもまだしっかり理解はできずのまま、ただただ文を覚えているという感じになっています…どれがどうわからないのかもわかっていない感じなので、、、(中略)あまり落ち込むタイプでもないですし、再テストを受けた方が良いと、良かったと本人も思っているようで、今の所は大変だけれども頑張っているので安心しています。

保護者様からの返信

2021年7月

期末テスト…悪かったです…懇談でも英語頑張ってくださいと言われました。(後略)

保護者様からのメール

(前略)…平均以下だと聞きました。来週、テスト問題と自分の解答、模範解答を持ってくるよう伝えています。普段の授業の様子では、理解も早いし問題ないと思っていますので、深刻な間違いがあるかどうか、テストの間違いから確認してみます。代名詞はまだまだ不安定ですので、ここが安定すれば、また結果も変わってくるはずです。成長は順調ですのでご安心ください。平均以下というのは、私的には意外な結果でした。テストを見て原因を探りますね。

長尾から保護者様への返信

少し自信を無くしているようですが、こつこつやらないとですね。

保護者様からの返信

(前略)一時的にできても後からできなくなっては元も子もないので、今しばらく辛抱して頑張りましょう!

長尾から保護者様への返信

後日・・・

やはり、悩ましい間違いはありませんでした。間違っていた問題は「習い始めてすぐにこの問題は難しいだろう」というものが多かったです。単語の間違いも多かったので、ここは努力が必要でしょうね。単語は「やるしかない」のです。

長尾から保護者様へのメール

単語がんばらないとです!

保護者様からの返信

2021年10月

中間テスト、難しかったようで平均点8点足りなかったようです。本人としたら平均点は欲しかったようで…また問題と解答を持たせてよろしいですか?

保護者様からのメール

はい了解です。根本的なものなのかどうか見てみましょう!

長尾から保護者様への返信

後日・・・

テスト見ました。私の見解は、順調、です。もしご心配でしたら、テストを見ながらその見解の根拠をお伝えします。(後略)

長尾から保護者様へのメール

順調なら、大丈夫です、また万一問題が出てくるようなら教えてください。

保護者様よりの返信

2021年12月

期末テスト94点でした。びっくり、喜んでいます。平均点も80何点?で高めだったみたいですが、初の平均点超えで、点数を見て本人がいちばん驚いていました。テスト前に長尾先生から、順調だと言われて、安心してテストを迎えられたお陰です。まだまだこれからですが、少しずつ英語に自信を持ってくれたらと思います。

保護者様よりのメール

(前略)試験どうだったの?と聞いた時、トーンが低くドキッとしましたが、点数を聞いてホッとしました。テスト前、三省堂教科書の長文訳がきちんとできていましたので力がついてると伝えました。文法事項はこれからますますややこしくなっていきますが、この一年積み上げたことが土台となり、乗り切っていけると思います。頑張っていきましょう。

長尾から保護者様への返信

生徒さんも、保護者様も、長尾も、我慢しましたね〜〜〜!

まもなく入会から1年ですね。「やった分だけ」必ず力になり、積み上がっていきます。引き続き、音読に語順訳、そして作文をコツコツ頑張っていきましょう。