劇発表が子どもを成長させる

大きく堂々と話す。

王様のしゃべり方をwebで調べてみたらそのように書いてあった、と王様役の子が話してくれました。

ふだんは、授業にさほどめり込んでいる様子もなく、可もなく不可もなく、コア歴かれこれ5年となる小6生が、劇発表練習の最中にポロリと発言。

…確かに、今日のセリフはどことなくカッコいい…

王様を演じるために積極的に調べていたとは、びっくり。

セリフ覚えるの、むりー---っ!
学校の宿題も、塾の宿題もあるから、むりかも…。

みんなの前では、弱気な発言ばかりの子どもたちも、実のところ、こころの奥底では、与えられた役割をなんとかこなさなければ、と解決に向け積極的な思考を繰り広げているようです。

クラスのみんなで一つの作品を完成させる劇発表。役を与えられるということは、ストーリーの中での大事な責任を任される、ということです。その責任を果たすには、もう、誰の力を借りることもできません。舞台に立つのは自分ひとりなのですから。

このことを子どもたちは、よ~くわかっていて、その責任を果たすために、つらい暗記作業へと自らを追い込みます。

劇発表の日にダメダメだった子は今まで一人もいません。皆、その子なりにベストを尽くし、当日に臨んでいます。子どものすばらしいところだと思います。